植物たち 〜 3月20日のベランダ作業

1年弱前、直径5センチ弱の小さなポッドに植えられて、
どこだったかの店先で小さな葉を広げていたクワズイモ。

そのひよひよとした姿に何だか胸を打たれて思わず連れ帰った。

ベランダの環境があっていたらしく、
去年の夏が終わるまでに、4回も鉢のサイズを変えた。


冬越しの準備をちゃんとしてやらなかったせいかもしれない。
春を迎える頃になっても、少し元気がない様子のクワズイモが
ちょっと前から気にかかっていた。

連れ帰った親株には子株が2株くっついている。
根詰まりを起こしているのかもしれない。

思い立って掘り起こしてみた。




いつの間にか根がこんなに伸びていた。
隣に並べた煙草の箱と比較すると成長がわかる。



根詰まりが原因したのか、少し根腐れを起こしていた。

灰色にふやけている根を切り落とし、
火で炙って軽く消毒した包丁で、子株と親株を丁寧に切り離してやる。

たいした作業ではないのだが、株分けは初体験なので、気分はオペさながら。



そんなに手をかけたわけでもないのに、
一年間で子株をふたつつけるなんて、植物の生命力って凄い。
厳かな気持ちで太陽にかざす。


シルエットが気高い獣の骨のひとかけらのよう、などと思ってしまうのは
たぶん親バカなのだろうけれど。




熟練した職人の笹くれだった指のよう。
マニキュアが剥げているのはご愛嬌。


切り分けた親株と子株2本をそれぞれ別の鉢に植え替えてやる。

その後、少なめに水をやりながら、直射日光を避けた場所で様子を見ている。
それぞれの株が新しく根を張って安定してきたら、1鉢は里子に出そう。



カーペットのように広がってこんもりと茂っているベビーティアーズは、
斑入りの葉のものを買ってきたのに、新芽は何故か斑なし。

そこかしこに斑なしの新芽がでている。

斑入りの品種の場合、次第に斑なしの葉のほうが勝って来るので、
見つけ次第取り除いたほうがいいらしい。

が、かわいそうな気がして切り落とせずにいる。



幸の香品種の苺も次々に花をつけている。
苺は肥料喰い。
養分の状態で実のつける数もその甘みも大きく変わる。
美味しい実をたくさんつけてくれるようにと、ちょこちょこ油粕を追加。




近所の花屋で買ってきた斑入りのクローバー。
グランドカバーにもってこいなので、
広がってきたら切り分けて他の鉢の元に植え替えるつもりで購入した。

クローバーの小さなポットを花屋のレジに持っていくと、
齢70代と思しき花屋の店主が「四葉が出るといいねぇ」などと言っていた。

四葉、ちゃんと出た。




かわいい四葉。
今度その花屋に行ったら、店主の伯父さんに報告しよう。
いいこといっぱいあるといい。

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