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8月, 2008の投稿を表示しています

遊び

出勤時に切符の券売機に並んで思い出した。 広島に帰省した際に使った広島電鉄、通称「広電」の注意書き。 広電は広島駅から市街を抜けて、宮島へとわたるフェリー乗り場をつなぐ路面電車。 両親が暮らすマンションの最寄である楽々園駅は無人駅で、 反対側のホームに渡る場合には線路を突っ切って歩いて渡る。 それぞれのホームには郵便ポストを小型化したような金属製の箱が立っている。 その箱からひょっこりと出てくる切符を取って乗車する。 清算するのは降車時で、この切符は乗車駅がわかるようにするためのもの。 役割としては、切符というよりも整理券に近いように思うのだが、 地元の人たちも広電のアナウンスもそれを「切符」と呼ぶ。 その切符が出てくる箱、一枚引っ張るとひょいと次の一枚が出てくる、金属製の箱に書かれた注意書きが、 「遊びで切符を取らないでください」 金属製のプレートに赤いペンキで、一昔前の文字組みで書かれていた。 なんと朴とつな一文。 「〜しないでください」という直球なものいいのわりに、 必要のない切符を抜き取るいたづらを指して「遊び」と表現するあたり、 妙に人間的で、懐の深さと温もりを感じる。 印象的な注意書きだった。

白昼夢

イメージ
せっかく携帯からの投稿を可能に設定したので。 お昼休みの風景。 蝉がけたたましく鳴くケヤキ並木、 ベビーカーを押しながら子どもを連れて散歩する 比較的しあわせそうな世田谷の主婦たち。 盆休みがあけた途端、ベンチでうたた寝な外回りの営業マン。 子どもたちに追いかけられて逃げ回る鳩たち。 自転車で曲芸ちっくなアクロバティックな技を練習する若い男の子。 を、横目にランチ。 この公園でお昼をたべるときは、いつも風景の中にある人を観察して、 その人の背景にある暮らしを勝手に想像したりして過ごす。 目の前を通り過ぎていく人がどことなく浮かれた表情をしているのは 昨日こんな出来事があったからに違いない、とか、 斜向かいのベンチに座っている人が耳の上のあたりをしきりに掻く癖の由来だとか、 そういうことをぼんやりと。 ある種の白昼夢。 昼時の手持ち無沙汰を解消するためにケヤキ並木の側のツタヤにて買った ブルータスのページを捲りながら、缶コーヒーをぐびりと飲む。 杉並区にある宮前公園の記事に目がとまる。 青竹の繁る公園内に聴覚を刺激する装置を設置した公園だとか。 記事においては「みみのオアシス」と表現されている。 気になったのでメモメモ。

携帯から

テスト投稿

広島

実家、広島に帰ってきた。 広島が実家だとは言っても、私の故郷は茨城のつくばで、 私が家を出た後に両親が広島に移り住んでいってしまったという話。 なので実家なのに「お母さん、洗面所のスイッチどこだっけ?」というようなアウェイ感。 今回で4度目の帰省なのだが、広島の家にはまだ体が馴染まない。 だからなのか知らないけれども、家の中で一番落ち着く場所は今のところベランダである。 そのベランダに出て一服しながらぼんやりとする。 すぐ側を広島電鉄の線路と国道が走っているのだが、恐ろしいほど静かである。 ただただ蝉の鳴き声が響いている。 時々吹く風がはす向かいの住宅の洗濯物や、駐車場のすみにはえた木々の枝を揺らす。 ベランダから眺める景色は恐ろしく静かで、絵画を見ているような気分にさえなる。 時々景色の中を人が横切っていくのを見て、はっと我に返ったりする。 こういう形でぼんやりと贅沢な時間を過ごすのはとても久しぶりな気がした。 ベランダで飲む冷えたジンジャーエールはやたらと美味しくて、 夏なんだなぁ、と漠然と思った。

20080808-0809

一週間前に言い渡された名古屋出張。 モデルを使った撮影の立ち会い&指示出しをしてこい、と。 金曜日の出張、 名古屋始点で考えれば京都なんて目と鼻の先、 こりゃ宿とって週末は京都で遊ぶしかないのでは!?と思って引き受けた矢先、 言い渡された「日帰り」。 ひつまぶしを食べることをモチベーションに新幹線に乗るも、 取引先のカメラマンに蕎麦屋に案内されヒツマブシは食せず。 相方にメールで確認したお土産「台湾ラーメン」を買って帰路につく。 余談だが、 お土産の指定のメールが相方からきた2ヶ月ぶりのメールだった。 メール云々など、どちらでも良いことなのだが、 一般的に見たら由々しき事態に違いないので、 ううむ、と腕を組むポーズをとっておく。 「ううむ。」 ● 土曜日は夕方友人宅でご飯会。 料理を2品作る。 海老とか何とかのマリネと、豚肉と大葉をくるくる巻いて塩胡椒したものを焼いたもの。 後者は冷めてもなかなか旨かった(自画自賛)のでお弁当向きかもしれない。 ビールにも良く合う。 日が沈む頃合い、友人宅の屋上に自立式ハンモックを持ち出し、 揺られながら飲むビール、最高! 1年前に足を運んだフジロックにて 林の中でハンモックに揺らながら昼寝を楽しむ集団を目にして以来、 ハンモックが気になっていた。 もう少し広いベランダがあったらおそらくは買ってしまっていたくらいの 気になる存在ハンモック。 いつかちょっと広いベランダ(もしくは屋上)のある部屋に引っ越したら、 休日の夕方はハンモックに揺られながらビールを飲むのだ、と思っていた。 思っていたのだが、「いつか〜」の条件部分をすっ飛ばして、叶ってしまった。 引っ越しのモチベーションが下がりかけたが、 「晴れた日の昼間、ベランダでハンモックに揺られながら読書」を次の目標にして走る。
一番やりとりが密な取引先が、 日商ギネスを出して、月商ギネスも更新。 他の取引先も月商ギネスを出した。 アパレルのトレンド云々に特別な興味があるわけではないのだが、 仕事の絡みがある会社はアパレルがメインのところばかり。 アパレル不況のあおりを受けて、春以降、 中小の卸・小売企業倒産の話を嫌というほど耳にした。 同じ規模の売上げのweb通販店舗は ここ数ヶ月昨年対比を割っている、なんて話も小耳にはさんで、 フリーで働き始めてから数ヶ月、内心冷や冷やだった。 でも、あれこれと思いついたことはひとまずやってみて 結果が出て、良かった。 引き受けた時から7月がヤマだな、と思っていたので、 ここ2ヶ月ほどは比較的ストイックに仕事をしたりもした。 その間もわくわくしたりはしたし、 もちろんずっと面白かったわけだけれども、 仕事である以上、わたしが面白いだけじゃ当然駄目で、 結果が出て初めて面白がってみても不謹慎じゃないような気がしていた。 そういった意味で、心底ほっとした。 この半年で広告予算も大幅に削減したし (皮肉なことに、ちょっと前までその広告を  買ってもらうべく策を練る立場だったのだが)、 8月の中期決算が終われば一段落か。 数字が出そろうのが楽しみ。