2011/08/18

漢弁

うちでは料理は同居人の担当である。

ここ1年半くらい、わたしは一切料理をしていない。
ご飯を炊いたり、そうめんを茹でたりするのがせいぜい。

以前は料理をしていた時期があったが、
料理には一家言ある同居人に、
「炒め物はスピードが要!もっとちゃっちゃと動く!」やら
「段取りが悪いっ!!」やらと
調理中に容赦のない叱咤をうけているうちに

「それぞれ得手不得手があるし、
 料理が得意な人がやればいいよ」という
『人間だもの』的な、それらしい言い分に寄りかかる形で
わたしは全く料理をしなくなっていた。
(調理後の洗い物はわたしの担当)


料理に五月蝿い同居人だが、
こだわっているだけあって腕は確かである。

そこらのレストランで出される料理よりも
旨いんじゃないか、と思うような料理を
短時間でチャッチャと完成させたる姿は、
ただただあっぱれである。


前置きはさておき。

ここ数日、同居人がお弁当を作ってくれている。

というのも9月に予定しているパラオ旅行に向け、
少しでも旅費に多く充てるための節約の一環として。

大抵は前日の夕飯の残りが弁当箱に詰められるわけだが、
夕飯に出て来たおかずが旨過ぎて全部平らげてしまったときなどは、
夕飯後、弁当用におかずを作りなおしてくれたりする。

非常にありがたい話しである。


が、しかし。

うちの同居人は「見てくれ」には
気を遣わないタイプなのである。

どのくらい気を遣わないかというと、
冬に乾燥で顔が粉を吹いた時に
「クリーム塗ったほうがいいんじゃない?」
などと言ってみたところで
「うるせえ」と一括しながら、
心底煩わしそうな顔をしてみせる。

「寝癖がひどいよ、
 見てて不愉快になるくらい酷いから直したら?」
と言おうものなら、
「おれは今日一日鏡は見ない。
 だから、自分の髪型みて不愉快にならないし、
 周りの人間が見て不愉快になるだけだし、
 構わない」と華麗なスルーを決め込む。


「見てくれ」に気を遣わないそのスタイルは
作ってくれるお弁当にもしっかりと体現されているのであって、
職場でお弁当箱の蓋を開けた途端、
赤面しながら蓋を閉めることもしばしば。
(同居人のメンツのために言うが、
 味は本当に美味しいのである)

飾らない、と言えば聞こえはいいが、
わたしが作ったのだと誤解された日には
全力で否定してみたくなるそのビジュアルなのだ。

※同居人本人が自分で作った弁当をさして
 「漢弁[読み:おとこべん]」と呼んだその呼び名が
 的確にそのビジュアルの在り様を表現していたので、
 以下、お弁当を「漢弁」とする。

そんな漢弁の記録。



■1日目■

初日はかるーく、豚生姜焼き弁当から。

食欲をそそる生姜の香りと
甘辛いタレのドッキング。

ランチの定番メニューであり、
おふくろの味的家庭料理でもあり。

そんな豚肉の生姜焼き弁当も
我が同居人にかかるとこうなるのである。


どーん!




まず目に飛び込んで来るのは
サランラップに包まれた「某か」である。

もちろん、まぎれもない
豚肉の生姜焼き(しつこいようだが味は美味)。


おそらくは弁当箱がベタついてしまうことを防ぐための
母の愛情的な、生活の知恵的な配慮なのであろうが、
母の愛や生活の知恵の大概が微妙に照れくさいものであるのと同様に
この漢弁もそこはかとなく恥ずかしさの漂うビジュアルである。

そして荒く刻まれたレタス。
これを漢弁と呼ばずして何を漢弁と呼ぼう。


思わず反語表現まで飛び出してしまう
このビジュアルに衝撃を受け、
半ば反射的に携帯で写真を撮ってしまった。

視界の端っこで会社の同僚が写メを撮るわたしを見て、
「お!」という顔で何かコメントしようと弁当箱に目をやったが、
何も言わず、伏し目がちに去っていった。



■2日目■

2日目のメニューは豚しゃぶ弁当。

茹だる暑さが続き、食欲も失せがちなこの夏、
とはいっても夏バテしてもいられない人にはおあつらえ向き。

さっぱりとライトでありながら
しっかりとタンパク質を補給出来る
夏の定番メニューである。

そんなメニューが
同居人の手にかかると
このように弁当箱に納められるのである。


どどーん!





大胆さ溢れる盛りつけである。

写真では伝わりにくいかもしれないが、
一番左に並んでいる小さい容器に詰めてある豚肉のサイズが
これまたデカイのである。
大きいものは掌くらいのサイズがあった。
ザ・ワイルド!


が、そんな野性味と一緒に、繊細な心遣いが
弁当箱という小さなコスモに共生しているのが
2日目の漢弁のポイントなのである。

右側の容器の上部にひっそりと収まっている
ビニールの包みにご注目いただきたい。


拡大してみよう。





胡麻だれである。

実は前の晩、弁当を詰めている同居人が
これについて説明してくれていた。

↑の画像でしたを向いているトンガリ部分を指差しながら
「ここをチョキンっと切って、豚肉にかけて使うんだからね、
 そうすれば手が汚れないんだから!」
と言い聞かせる同居人の姿が
母親の姿と被ったのは言うまでもない。


余談ではあるが、
同居人のお弁当のレイアウトセンスもさることながら、
ミスプリントした資料をランチマットがわりにつかう
わたしのガサツさも相当なものである。



■3日目■

3日目はちょいと趣向を変えて中華、
麻婆豆腐弁当である。

ご飯がすすむおかずを挙げると
5本の指に入るかもしれない麻婆豆腐。

子供から大人まで幅広い層に愛される
中華の定番メニューである。


とまあ、そんな能書きはおいておいて、
さっそくビジュアルをどどどーん!





説明するまでもなく
3段式の弁当箱のうち2段に麻婆豆腐。

野性味炸裂である。


そして、写真右下にサランラップに包まれて
おはしますのは、予備ごはん。

「麻婆のボリュームに比べて
 ご飯が足りないかもしれないなぁ、と思って。
 ラップに包んでいれておくから。」

何ともありがたい配慮である。

ありがたい配慮には違いないのだが、
こっそりひっそりオフィスの片隅でラップを開き、
ご飯が詰めてある容器に中身を移すときに
思わずもじもじとしてしまうのは
決してわたしだけではないはずだ。


何度でも言うが味は格別である。

トウチ、豆板醤、テンメン醤、花椒に紹興酒、
ちゃんとした食材をつかって調味してあり
それこそ本格中華の味なのである。


ちなみに3日目だけ弁当箱が違うのは
2日目にがさつでうっかり者のわたしが
弁当箱をオフィスに忘れて帰宅したためである。

加えていうならば、
ミスプリント=ランチマットは最早定着しつつある。

「人の振り見て我が振りなおせ」
漢弁の野生に突っ込む前に
世間でいう「女子力」とは対極にある
自分のベクトルも何とかせねばなるまい。





漢弁、漢弁と連呼しているが、
とにかく美味しいし、
例え味が酷いものだったとしても、
本当にありがたいと思っている。

が、どれだけ美味しかったといっても
「今日の漢弁も美味しかった」という表現には
揶揄のニュアンスがふくまれているように
同居人は感じているようで、

「明日のお弁当は、会社でお弁当箱開けるまで
 ヒミツなんだからねっ!
 それまで見ちゃダメなんだから!」と
若妻が桜デンブでハート模様でも描くのかしらんと思わせるテンションで
明日からのビジュアルのリニューアルを先ほど伝えられた。


明日、弁当の蓋を開けたときに目にする
方向転換っぷりが楽しみなような、

それが漢弁からの脱却だとすれば
ちょっとだけ寂しいような。


何にせよ、もう日付が変わっている。

今週もあと一日。
早く寝よう。

今日は弁当の夢を見る。

2011/07/31

マンゴー植え替え

おうちのベランダで種から育ててるマンゴーが大きくなってきたので、大きな鉢に植え替え〜。
上から見るとちゃんと互い違いに葉っぱをだしてる、可愛いヤツ。

2011/05/21

待ってました!

天気がよかった今日、

遅めのランチを食べにFIRE HOUSEへいき、
上野公園をお散歩して、
手漕ぎボートでお昼寝して、
早稲田の本屋で立ち読みして、
近所の焼き鳥屋で一杯だけ飲んで
帰宅すると。



!!

一週間前に鉢に埋めたグループフルーツが
芽を出していた。

動物に限らず食物も
命の息吹は感動的。

このグレープフルーツは
GWにテニアンでお世話になった
Crow's NestsのMasaさんとKaoriさんのお庭でとれた
グレープフルーツを分けてもらったものだったりするので、
よけいに嬉しい。

テニアンより寒い日本でも
すくすく育ってくれますように。


日本にこっそりもちかえってきてしまった
グレープフルーツを切ってみると
ひとつの種からはすでに根が伸びていて、
その根を傷つけないように
そうっと鉢に移したものが、これ。

その他にも、根が出ていなかった種を
13個植えてるので、しばらくしたら順番に
芽を出してくれるかな。


同じタイミングで埋めた
マンゴーの種のほうは
いまだに沈黙を守っています。
去年も発芽まで20日近くかかったから、
気長にまってみようとおもいます。







写真はFIRE HOUSEのチリチーズバーガー(美味)と
かわいい店内。

FIRE HOUSEはどこかアメリカンな内装なんだけれど、
とはいってもポップなテイストではなくて、
素朴で、少しだけカントリーな感じ。

とくに店内奥に作り付けられた本棚の雰囲気は
とてもすきな感じだった。
あの感じ、真似したい。

2011/05/08

GWのベランダのようす


4月30日の音ノ源明け、翌日の夜から
サイパンとテニアンに行って来た。

空と海と、ゆっくり流れる時間しかない
鄙びた島テニアンは特に素晴らしくて、

ダイビングのOWライセンスをとったりとか、
ウミガメと出逢えたりとか、
思い出はあれこれあるのだけれど、

それは時間がある時にUPするとして。



無事に帰宅したらベランダに小さな変化が。



ベランダで育てているオリーブの鉢植えに
初めての花芽を発見。

ぷちぷちとまあるい花芽
ひよひよしていて愛らしい。

でもオリーブは自家受粉しにくいはずだから、
うちで育てているオリーブと違う品種を
もう一本育てないと実はつかないのかも??

今年は実がなるかどうか様子を見つつ、
どの品種を買うかしらべなくちゃ。

こちらはマンゴー。


てっぺんから出ている、紫色の2枚の葉が新しい葉。

マンゴーは南国の樹だけあって、
成長に最適な気温は25度以上。

冬の間は屋内に入れて
陽のあたる窓際で管理しないと
すぐ枯れてしまう。

実際、去年の秋から4枚以上の葉を落としてしまった。
大樹なら葉の4枚くらい痛くも痒くもないだろうけれど、
まだまだひよっこのうちのマンゴーにとっては
大きな痛手のはず。。

南の島テニアンでマンゴーを食べながら、
おうちのマンゴーもこんな暖かいところで育てられたら
もっとすくすく大きくなるのに、なんて思ったりもして、
ちょっとマンゴーのことが気にかかっていた。

で、おうちに帰って来たら新芽が出てるんだもの。
喜びもひとしおな訳でございますよ。


考えてみたら、このマンゴー
去年のGWに同居人が持ち帰ったマンゴーの種を
ダメもとで鉢に植えたもの。

鉢に挿したプレートには
「2010.5.9.マンゴー」の文字。
種を植えてから、気付けばちょうど1年。


「おうちのベランダで美味しいマンゴーが
 とれたらいいのにぃ」などと思って
育て始めたマンゴーだけど、
成木になって実をつけるまでには
8年くらいかかるとか。。

気長に待ってみます。


●1年の記録●
樹高   :約20.5cm
幹の太さ :約5mm
葉っぱの数:6枚

11.04.29. 音ノ源 photo

GW初日、音ノ源に来てくださった皆さん、
ありがとうございました。

AFRODITEでご一緒してる、メグさん、marekaさんの
姿を見つけたとき、うれしかったなぁ。


ずっとおうちでyoutubeでみてた
designのライブはゾクゾクした。

とくにこの曲ね↓

このPVかわいくてだいすき。



Small Circle of Friendsのライブはやっぱり
穏やかでやさしい気持ちになるから不思議。


当日の様子を義麻呂くんが取ってくれた写真は
コチラからどうぞ。